伊勢崎オートのGI「開場44周年記念シルクカップ」は10日の4日目、準決勝戦を行った。

 第9Rでは伊藤信夫(浜松=48)と浦田信輔(飯塚=47)が追い不発。また、第11Rは序盤の不利な展開が影響し早川清太郎(伊勢崎=38)と永井大介(川口=43)が揃って敗退、3連単は19万3780円の大波乱となった。

 そんな乱戦ムードが漂う中、〝大本命〟の青山周平(伊勢崎=36)は第12R、2周回で先頭に立つ鮮やかな速攻劇で快勝。上がりタイムも3・331秒と一番時計をマーク。人気に応えて4連勝で優出を決めた。

 青山は「スタートで少し遅れた。感じがイマイチだったのでクラッチ周りは扱う」と不満を残したが、それでも素早い攻めでカバー。破格の時計で勝利を収めており、マシンの動きは申し分ない。

「悪くないですね。さばく足はいい。(上がりタイム)31が出ているから。でも、底上げを狙ってリングは交換します」と、さらなる機力アップを狙っている。

 今節4連勝は青山だけ。「ここまで順調に来れました。でも、優勝戦は展開が厳しくなると思うので、しっかりスタートを決めて(序盤で)いい位置につけたい。練習します」と万全を期す構え。

 唯一、GI制覇のない場は伊勢崎だけ。ここで勝てば全場GI制覇も達成となるが「ボチボチ頑張ります」とリラックスムード。いつも通り、気負うことなく偉業達成を目指す。