川口オートの「スーパースターフェスタ2020 SG第35回スーパースター王座決定戦」は29日の3日目、トライアル第3戦を終え、4日目(30日)はTR最終戦が行われる。

 SG覇者として注目を集める森且行(川口=46)は3日目12Rで見せ場なく7着。平均得点は3・6となり、11位まで後退し、最終日の決定戦進出ボーダーを5・0(4走で計20点)と想定すると4日目11Rは1着条件という厳しい状況に追い込まれた。

 エンジンの仕上がりが良かった初戦こそ終盤の追い足を披露して3着と健闘したが、その後の2走は動きも平凡で車券に絡むことはできなかった。
「直線で滑るし、12Rに合わないのか、止まらない。スタートも切れなかった」と出てくるのは反省の弁ばかりだ。エンジンは上々でも、頂上決戦になると抜群でなければ勝負にならないことを改めて痛感している。

「自分のは安定しているけど、速い人と比べると全然足りない。(試走タイムも)みんなよりも、もう1個、2個良くしないといけない。ズバ抜けたエンジンができればいいけど…。あきらめずに整備しますよ」

 トライアル4戦目は7番目に抽選器を回し、出てきた球はまさかの8で表情はさらに険しくなった。それでも11月の日本選手権でSG初制覇を果たした時は7枠から2番手につける会心の飛び出しを披露しているだけに、「スタートは行くよ」と極限のスタート攻勢を仕掛けて、ファイナル進出に望みをつなぎたい。