伊勢崎オートの「第42回東京スポーツ杯」は25日の2日目、準決勝戦が行われた。

 その準決勝戦の第9Rでは滝下隼平(飯塚=36)と戸塚尚起(伊勢崎=46)、第10Rは谷川一貴(伊勢崎=47)と大月渉(伊勢崎=32)、第11Rは竹内正浩(伊勢崎=51)とS級の青島正樹(浜松=48)、第12Rは相馬康夫(川口=45)と田村治郎(伊勢崎=37)が優出を決めた。

 26日の最終日、この8選手により第12Rで優勝戦が行われるが激戦ムードが漂う。その中で気になる存在は大月だ。

 4番車で登場した準決10Rは、枠なりスタートからのレースで4周回に2番手に上がると、逃げる谷川を猛追。ゴール前僅差の2着に終わったが、攻めるレースを見せた。

「道中の追い足は良かった。タイヤもグリップして乗りやすい。それに試走一番時計だった(鈴木)一馬(浜松=46)さんにスタートで行かれず、枠なりに出られたのは大きいですね」と振り返った。

 これで当地は連続優出となる。「連続優出は意味があると思う。ここはデビューしてからなかなか優出できなかったところでもあるので」と笑みもこぼれる。

 その前回は準V。悔しさがあっただけに今回は気合も入る。「エンジンは悪くないけど、調整して上積みを狙いたい」。今節は前検日にパーツ交換を行いエンジンの底上げに成功し1、2着と好走。ただ今年最後のレースで地元初Vに向け、現状では満足せずパワーアップをもくろむ。そして「シルクカップにつなげたいですね」と、次走の来年1月7日に開幕する地元GIへ勢いをつけるつもりだ。

 納得の仕上がりとなるか、まずは試走に注目だ。