川口オートのSG「第52回日本選手権オートレース」は31日、2日目の予選を行った。

 第9R・特別予選は、7番車の永井大介(川口=43)がカマシ攻勢から車速に乗り、1周目3コーナーで先頭を奪う速攻劇を披露。あとはマイペースに逃げ切った。

 このレースは佐藤貴也(浜松=35)、佐藤摩弥(川口=28)、早川清太郎(伊勢崎=38)ら強豪揃いの激戦区だっただけに「対戦メンバーを見て、嫌だなと思ったよ。みんなスタートが早いし、それに内枠に(佐藤)貴也と(佐藤)摩弥でしょ。まさか行けるとは思わなかった」と、自身でも驚きの様子だ。

 ただ、この速攻劇は〝強い時〟に見せる永井本来の走り。動きの良さが光った一戦だ。「最近の中ではいい。伸びるし突っ込める」と、感触は上々だ。

 それでも「上には上がいる」と青山周平(伊勢崎=35)、鈴木圭一郎(浜松=25)を意識している。このライバルはともにスピードがあり、試走タイムも出すとあって「(まだ)満足できる状態ではない。ヘッド周りを調整して練習で確認する。同じくらいの試走タイムを出せるように」と、さらなるパワーアップをもくろんでいる。

 このタイトルでの4Vをはじめ、SG15冠の実力者が底力を発揮し、3日目第12Rの『スーパーライダー戦』で青山、鈴木と対決する。