川口オートのSG「第52回日本選手権オートレース」が30日、開幕した。実力日本一を決めるこの大会、3連覇のかかる青山周平(伊勢崎=35)は選抜予選第12Rで、鮮やかなスタート決めて1コーナー先手を奪い、そのまま逃げ切って好発進だ。

「スタートはタイミングから出られて良かった。朝の練習から切れていた」と切れは抜群で、1番車の永井大介(川口=43)を制し、主導権を奪った。

「エンジンは変わらずいい。ただ、レース後半は少し重くなった感じがあるので、微調整はする。それでも高いレベルで安定している」。青山自身に欲はあるが、マシンの信頼度は高く、戦闘力は十分。2日目も連勝の期待は高い。

 この青山の相手筆頭と目される鈴木圭一郎(浜松=25)も、初日から負けない動きを披露した。

 選抜予選の第10R、試走タイムは3・25秒と好時計。レースはスタートで1コーナーは2番手だったが、先手を取った早川清太郎(伊勢崎=38)をすぐさまひとまくり。そのまま振り切って快勝した。

「シリンダー、ピストンを替えていった。いいですね。試走は『(3・)26くらいかな』と思ったけど、いい数字が出た。とにかくコーナーで乗りやすく、小さく回っても回ってくれる。川口の走路に合っている」とデキは申し分ない。

 上がりタイムも3・348秒と周囲も驚く好時計。「初日の逃げに関してはいい仕上がり」と納得の表情だ。

「あとはスタート。タイミングを攻めているのに横が見えた。クラッチは扱ったので、別のところをやってみる」とひと調整は必要だが、弾丸スタートが決まるようになれば、誰も手が付けられない存在になる。