川口オートのSG「第52回日本選手権オートレース」が30日、開幕を迎える。初日は第10~12Rで選抜予選が行われる。このレースには前回覇者の青山周平(伊勢崎=35)と、昨年7月1日から今年6月30日までの良走路の平均タイム上位23人が選出されている

 丸山智史(山陽=33)もその中の1人だ。前節の山陽GⅡ「若獅子杯争奪戦」ではグレード戦初Vを決めた。破った相手がS級1位の青山周平、S級2位の鈴木圭一郎(浜松=25)の〝2大巨頭〟とあって、その価値は高い。

 これ以上ない好リズムで大一番を迎える。「(山陽の優勝戦は)スタートを行けたのが大きかった。優勝できるとは思ってなかったので、うれしかったですね」と、前検日は次々に訪れる祝福の嵐に照れくさそうだった。

「角度がある20線だったので何とか行けたけど、0メートルオープンではホントのスタート力がバレると思いますよ」と笑い飛ばす。だが、近況の切れはトップクラスと遜色ない。

 日本選手権は全レース0メートルオープンで、速攻力がより重要視される大会だ。SGで初の選抜予選に登場とあって「自分の立場はチャレンジャー。あわよくば(先に)行ってやろうとの気持ちは持ってますよ」と静かに闘志を高める。

 初日の11R、好スタートを決め1着奪取となるか注目だ。