浜松オートの「GⅡウィナーズカップ」は30日開幕。この大会は予選、準々決勝戦、準決勝戦と登録28期以前の選手で戦う「マスターズ」と、29期以降の選手で戦う「ライジング」に分かれて行い、準決勝戦を勝ち上がったマスターズの4人とライジングの4人が優勝戦で激突、Vを争う構成になっている。

 地元・浜松勢は鈴木圭一郎(25)に、山陽で行われたプレミアムカップで優出した佐藤貴也(35)と伊藤信夫(48)に金子大輔(40)、木村武之(43)と主力が集結。

 一方の外来勢も、前回覇者の有吉辰也(飯塚=44)に中村雅人(川口=39)、高橋貢(伊勢崎=49)、佐々木啓(山陽=47)らが登場する。

 地元期待の鈴木圭一郎だが、前節の山陽特別GI・プレミアムカップは準決勝戦で3着に終わり、優出はならなかった。

「良くなかった。トルク感が全くない。最近は、ずっとそういう感じ。さばいていける感じがない」と、マシンの修正が思うようにいかず表情は冴えない。

 ただ、何もしないわけではない。今回は「前節途中で替えたクランクはそれまでのものに戻した。そして今まで扱っていなかった、クランクケースを交換した」とエンジンの〝心臓部〟であるクランクシャフトと、それを収める部分のパーツ交換に着手した。

 この整備でマシンは上向くか。スタート、スピードと文句なしの存在なだけに、エンジンが良くなれば〝向かうところ敵なし〟となるが…。まずは初日第12Rの試走に注目したい。