熱戦を展開する川口オートのナイターGI「キューポラ杯」は29日の開催4日目、準決勝戦が行われた。
その準決勝は波乱続き。前回覇者の青山周平(伊勢崎=35)をはじめ、荒尾聡(飯塚=39)に地元の永井大介(川口=43)、中村雅人(川口=39)、佐藤摩弥(川口=28)らが敗退した。
準決勝戦第9Rからは岩田裕臣(川口=37)と藤岡一樹(山陽=41)、第10Rからは鈴木圭一郎(浜松=25)と木村武之(浜松=43)、第11Rからは早川清太郎(伊勢崎=38)と森谷隼人(川口=39)、第12Rからは中村友和(浜松=31)と松尾啓史(山陽=41)が、それぞれ優勝戦に進出した。
30日の第12R優勝戦の枠番は以下の通り(名前の次はハンデ位置)。
1 岩田 裕臣 10
2 森谷 隼人 10
3 中村 友和 10
4 藤岡 一樹 10
5 木村 武之 10
6 松尾 啓史 10
7 早川清太郎 10
8 鈴木圭一郎 10
青山や地元の永井、中村が不在となり、スピードある鈴木が大会初Vへグッと近づいた。
波乱があるなら内枠の地元勢か。中でも注目は最内にいる岩田だ。
準決勝戦第9R、好スタートで1角先手を取って、6周回逃げ切った。レース直後は内線突破の審議対象者となり、祈る気持ちで結果を待った。結局は内線突破はなく1着が確定、ホッとした表情を見せた。
「試走の時は暑かったけど(3秒)36が出ていた。キャブ調整でいい方向にいったと思う。回転が上がるようになった」
これが地元のGI初優出。「うれしいですよ」と笑顔を見せ「掲示板(3着以内)に乗ってお客様に貢献できるように」と力を込める。
「絶対悪くない」というエンジンと切れているスタート。あとはタイヤだけだ。
「(4日目も)いろいろ練習で乗って探してみたけど、いいものがなくて2日目に使ったタイヤで行った。でも低くて5周回の3~4コーナーで流れた。もう限界なので、また探します」と跳ねず滑らないタイヤを見つけることに専念する。足周りがしっかりすればGI初優勝も夢ではない。