9日に名古屋で開幕するゼロワン夏の祭典「火祭り」の全体会見が6日、都内のゼロワン道場で行われ、出場全10選手が出席した。

 決戦間近ということもあり、選手たちは早くもピリピリムード全開。中でも存在感を見せつけたのが、ノアからの刺客として初参戦する拳王(32)だ。「リーグ戦で優勝する? そんなもんどうでもいい。火祭り刀を持って帰る? そんなちっぽけな刀はどうでもいい。田中将斗の首を狩る、それだけだ!」と改めて強調した。

 ノアで共闘していた杉浦貴(47)と名タッグ「弾丸ヤンキース」を組んで田中だけに狙いを定め、参戦を決めた経緯があるからだ。しかも世界ヘビー級王者として5度目の優勝を狙う田中から「杉浦に聞いてきたか? 俺の首はどれだけすごいのかっていうのを。お前は昔、竹刀を持ってたな? お前が使う前から俺は使っとるわ、ボケっ!」と竹刀で振りかざされて威嚇されても、一歩もひるまなかった。

 さらに拳王は昨年の火祭り覇者・小幡優作(33)について「ここで初めて見たけど、こんなヤツが覇者だったのか。こんなヤツが優勝するなんて、しょうもないリーグ戦だな。全員のコメントを聞いていても、田中将斗しか歯応えがあるやつはいねえ」と吐き捨てた。

 するとそれまで黙っていた小幡が激高。机を蹴り飛ばし、小競り合いに発展する場面もあった。それでも拳王は「この時点でコイツは弱えよな。相手になんねえからとっとと帰れ!」と捨てゼリフを残し、会見場を後にした。