ゼロワンの佐藤耕平(38)が17日、恒例の「奉納プロレス」(27日、東京・靖国神社)にかける思いを激白した。

 同大会では、何かとマット界を騒がせる「はぐれIGF軍団」のリーダー兼広報であり、世界ヘビー級王座を保持する鈴木秀樹(36)に挑戦する。「ここで彼とやるのは特別な感情がある」と口にするのもうなずける。

 2014年の靖国大会ではジェームス・ライディーン(24)を撃破して同王座を奪取したが、同大会に突如姿を現したのがIGFを離れてフリーになった直後の鈴木だった。「そこから試合をして組むようになり、大日本プロレスでもしょっちゅう試合をするようになった。2年後に2人で靖国のメーンをやるのは、よほどの縁がある」

 だが感傷にばかり浸ってはいられない。何としてもベルトを奪還しなければならない理由がある。団体旗揚げと同じ01年にデビューしており、6月14日が15周年記念日。そこで「(昨年度の火祭り覇者として)火祭り刀もあるし、タッグのベルトも持っている。世界ヘビーの3つを持って迎えたい」という思いが強い。

 この日の新木場大会での前哨対決は、最後まで緊張感あふれる攻防が続いた。「取られたものは取り返す!」と予告した殺りくキッカーが運命の決戦へ一直線だ。