ゼロワンの世界ヘビー級王者・佐藤耕平(37)が6日、“黒いカリスマ”蝶野正洋(51)からの助言で原点回帰したことを告白した。

 W―1に流出した至宝を奪い返した耕平は17日の東京・後楽園ホール大会で火祭り覇者・崔領二(34)、UNヘビー級王者の鈴木秀樹(34)と、真の団体トップを決める3WAY戦で対戦する。耕平は「ファンのイメージは火祭り優勝者の方が強い。世界ヘビーのベルトが団体の頂点だということを証明する」。

 発奮材料もあった。5日の大阪大会後、ゲストで会場を訪れていた蝶野がアドバイスをくれた。「『試合中にもっと声を出せ』とか『レスリングの技術を出した方がいい』と言われた。基本的なことかもしれないが、この年だと誰も言ってくれる人なんかいないので光栄ですよ」(耕平)

 MMA出身の耕平は寝技を得意としていたが、最近は打撃が中心のスタイルに変わってきた。故橋本真也さんの付け人を務め、“破壊王直系”ともいえるだけに、同じ闘魂三銃士からの言葉は心に響いた。

 6日は大日本プロレス新木場大会に出場。関本大介(33)を相手にミドルキックをブチ込むなど大暴れし「昔の気持ちを思い出した」。“黒い助言”で気持ちを新たにした耕平が、王者の貫禄を見せる。