いつでも準備はできている!〝ミスター女子プロレス〟こと神取忍(56)が、かつて対戦が流れまくったギャビ・ガルシア(35=ブラジル)戦への思いをぶちまけた。

 17日にゼロワン恒例の奉納プロレス「大和神州 ちから祭りスペシャル」(27日、東京・靖国神社)の公開会見に出席。本紙の直撃に「こうやって奉納プロレスっていう形で、違った意味でのプロレスのあり方っていうのを見せられたら」と意気込んだ。

 一方で盛り上がりを見せる昨今の女子プロ界には「業界自体が盛り上がればいいと思ってるからうれしい。でも人は人。ウチ(LLPW―X)の場合は『みんなで一緒にやろうぜ』っていうのは全く向いてない(笑い)。他とは格式が違うからさ、格の違いを見せていけるようにしたい」とライバル心をのぞかせた。

 そのためにも総合のリングに上がる準備は怠っていない。ガルシアとは格闘技イベント「RIZIN」2016年の大みそか大会で試合が組まれたものの、直前に神取が肋骨を骨折し、ドクターストップ。仕切り直しとなった翌17年大会ではガルシアが契約体重オーバーで中止になり、18年は試合自体が組まれなかった。

 神取はこの3年間に悔いが残っているという。「ホントに新人のころのような練習してたから、その悔しさはどこかで晴らしたいよね」ときっぱり。

 18年に試合が組まれなかった背景には年齢の問題があったと言われるが「武藤(敬司)さんが(ノアのGHCヘビー級)チャンピオンになったんだから、また可能性あるなと思って。すごいなって思ったけど、ウチらもすごいなって言われないといけない。自分の中でも新たな挑戦をしていきたい」と目を輝かせた。58歳で王者になった武藤の姿には多いに刺激を受けた。

 問題は終息が見えないコロナ過だ。「ガルシアとやるにしても動きようがないもんね。それこそ無観客になっちゃうよ。だからオリンピックの状況を見て、そのへんも考えてって感じかな」と冷静に状況を見極めていく考えを示した。

 最後に「まあ毎日トレーニングはしてるから、いつでもいける準備はできてる。ただ今はこの奉納プロレスに向かっているからね。伝説に残るような試合をお見せしますよ!」と力強く語って帰路についた。

 果たしてガルシア戦の実現はあるのか。まずは靖国のリングで大暴れする姿を見せつける。