ゼロワン恒例の元日興行(東京・後楽園ホール)で世界ヘビー級選手権が行われ、挑戦者の田中将斗(47)が田村ハヤト(25)を破り、第29代王者となった。

 試合は序盤から田中のペース。ロープに固定してのドラゴンスクリューで左ヒザを破壊するや、場外へのテーブルクラッシュ式スーパーフライで追い打ちをかける。

 田村のジャックハマーからのハヤトドライバー2連発も驚異のスタミナで跳ね返すと、最後はお返しとばかりに必殺のスライディングDを連発で叩き込み、勝利をものにした。

 だが、直後に「ストロングハーツ」のCIMA(43)がリングインし「アンタの試合を見て心臓がバクバクしてきた。ベルトに挑戦させてもらう。日付はいつでもいい」と迫る。

 これに「お互い海外でやってきて『世界のCIMA』VS『世界の田中将斗』。やるところは両国しかないやろ!」と即応し3月14日、20周年記念大会(東京・両国国技館)での王座戦が決定的となった。

 CIMAが去ると、キャリア約1年の外敵ながら3度王座を守った田村に対し「コイツには誹謗中傷の声もあったが、これだけやれる。誰も何も言えへん。言うやつおったら俺が許さん!」と称賛。

 これに感謝した田村から「アンタと戦うのも楽しいけど、そばに行くことも楽しいんじゃないか」とタッグ結成を直訴され、これも了承。田村とともに「3、2、1、ゼロワン!」を唱和し、2021年一発目の興行を締めくくった。