【カナダ・モントリオール30日(日本時間1日)発】WWEのロウ大会で、女子戦線が新展開を迎えた。

 女帝アスカ(36=華名)のスマックダウン移籍により、一気に中心に躍り出たのが元UFC世界女子バンタム級王者ロンダ・ラウジー(31)だ。この日は師匠のナタリア(35)がミッキー・ジェームス(38)との遺恨決着戦に臨み、ロンダはセコンドとして登場。敵軍のセコンド、前ロウ女子王者アレクサ・ブリス(26)と激しい視殺戦を展開した。

 ナタリアが必殺のシャープシューターを狙った瞬間、試合が動いた。アレクサに挑発されるとロンダは怒りの表情で王者を追いかける。他人の陰口を叩くだけで勝負度胸のないアレクサは、子分のミッキーを見捨ててバックステージへ逃亡。最後はナタリアが丸め込みで3カウントを奪った。

 試合後にはアスカのライバルだったWWE女子きっての巨女で183センチ109キロの新王者のナイア・ジャックス(33)も合流。ナイアもアレクサの陰湿な悪口に激怒していただけに当然の流れだった。3人はリング上で共闘をアピールし、ようやくロンダも笑顔を見せた。頼もしい援軍を得たロンダ様がベルトに挑戦する日は、予想よりも早く訪れそうだ。