【ルイジアナ州ニューオーリンズ8日(日本時間9日)発】当地のメルセデスベンツ・スーパードームで行われた世界最大プロレス団体WWEの祭典「レッスルマニア34」で、ダニエル・ブライアン(36)が約3年ぶりのリング復帰を果たした。

「イエス!」のチャントでWWE屈指の人気を誇ったブライアンは、度重なる脳振とうや首のケガで2016年2月に引退を表明。今年3月に医師から試合許可が下りたことで奇跡の復帰が実現した。シェーン・マクマホン・コミッショナー(48)と組んでケビン・オーエンズ(33)、サミ・ゼイン(33)組と対戦し、いきなり問題児2人に襲撃され試合から離脱してしまう。

 しかし小兵ながら不屈の闘志でWWEの頂点に上り詰めた男は、ゼインに雪崩式フランケンシュタイナーを決めて反撃に出る。強烈なキックの連射を叩き込むと、ランニング・ニーから代名詞のイエスロックに捕らえて完璧なギブアップを奪ってみせた。

 苦難を乗り越え、ついに帰ってきた。試合後のリング上では人差し指を立てた両手を何度も突き刺し「イエス!」の大合唱。新日本プロレスLA道場時代に切磋琢磨した中邑真輔(38)は、16年2月にWWE入団に際しブライアンとの対戦を熱望していた。完全復活を遂げたことで一時は幻となった2人のドリームマッチが実現する可能性もあり、今後から目が離せない。