【ルイジアナ州ニューオーリンズ8日(日本時間9日)発】当地のメルセデスベンツ・スーパードームで行われた世界最大プロレス団体WWEの祭典「レッスルマニア34」で、“怪人”ジ・アンダーテイカー(53)が復活を果たした。

 昨年の祭典でローマン・レインズ(32)に敗れ引退したと見られていたアンダーテイカーは、今年の祭典でジョン・シナ(40)から対戦要求を受けていたが、何の反応もなし。この日の大会開始直後、シナは観客席で観戦するほど、さじを投げていた。

 その後、シナの対戦相手にはお呼びでないアライアスが登場するも、アティチュード・アジャストメントにごう沈。落胆して花道を引き揚げるシナだったが、場内が暗転するとリングの上には昨年の祭典で置き残された怪人のコートと帽子が…。稲妻とともにこれが消えると、会場に鐘の音が鳴り響き、ついにアンダーテイカーが登場した。

 アンダーテイカーは1年のブランクはおろか、昨年以上ともいえる動きで得意技を次々と披露。最後はチョークスラムからツームストーンパイルドライバーを決めて、3カウントを奪ってみせた。

 試合後は自らの足で花道を引き揚げ、高々と拳を掲げて退場。もはや「絵になる」といった表現の次元を超えた怪人の復活劇に、会場からは割れんばかりの大歓声が巻き起こった。