2月の「エリミネーション・チェンバー」を制し、祭典でユニバーサル王者ブロック・レスナー(40)に挑戦するエースのローマン・レインズ(32)が、決戦に向けて意気込みを語った。

 大会一、二を争う注目度を誇る大一番に向けて「モチベーションは非常に高い。準備は万端だ。(トリプルスレッド戦でレスナーとWWE王座を争った)3年前との違いは経験。これは何物にも代えられない。3年前は自分との闘いと言えるような状況だった」と話した。昨年まで3年連続で祭典のメインイベンターを任されたことからも、揺るぎない自信がうかがえた。

 また、この試合と並ぶ今大会のメイン候補といわれているのが中邑とAJのWWE王座戦だ。「レスナーと自分の試合のように、彼らもガンガンやりあってストーリーを盛り上げている。一緒にできることを光栄に思っているよ」と賛辞を贈った。

 今やロックスターは次期ライバル候補と言える存在になったのは事実。1月の「ロイヤルランブル」では、中邑と最後の2人に残った末にキンシャサから場外へ投げ捨てられて優勝を逃した経緯があるからだ。そのため「彼が俺に何をしたのか、みんなまだ覚えていると思う。強烈なニーをもらったし、投げ飛ばされてしまった。将来的に試合をやっていくのを楽しみにしているよ」と不敵に言い放った。

 さらに「実際、試合の前までは彼をよく知らなかったんだ。ロイヤルランブルで肌を合わせて、すごくいい選手だと思った。ただあまりに強くなりすぎると、自分の立ち位置がなくなっちゃうから、ほどほどにしてくれないかな(笑い)。でも彼の人気は今、とても上がってきていると思う」。WWEの主役の座を張り続けるエースも警戒するほどの中邑の快進撃。祭典後の2人に新たな動きがあるのかも含めて目が離せなくなりそうだ。