【ジョージア州アトランタ14日(日本時間15日)発】WWE・NXT大会が行われ、元スターダムのカイリ・セイン(29=宝城カイリ)がNXT女子王座戦に乱入。王座奪取をアピールした。

 この日はNXT女子王者のエンバー・ムーン(29)に元UFCファイターのシェイナ・ベイズラー(37)が挑戦。王者は昨年11月、アスカ(36=華名)の王座返上を受けて行われた王者決定4WAY戦を制して新王者となった。同戦に出陣したカイリは黒星こそつかなかったが、王座初戴冠を逃している。一方のシェイナは昨年2月にスターダムに参戦。当時のワールド王者の紫雷イオ(27)に挑戦した経験を持つ。いずれもカイリにとっては因縁深い相手だ。

 シェイナは王者の負傷した左腕に集中砲火を浴びせ主導権を握る。さらには場外で柵を利用した無慈悲なアームバーでエンバーを追い込んだ。その直後だ。カイリが白いコスチュームで乱入。シェイナに得意のダイビングエルボーから、強烈なスピアーを決めて大の字にさせてしまった。

 この乱入でエンバーの反則負けが宣告されるも、ルールにより王座の移動はなかった。カイリの行動にはエンバーも困惑の表情を浮かべるしかなかった。真意は謎だが、カイリが王座奪取に動きだしたことだけは間違いない。“ロックスター”中邑真輔(37)とアスカは、祭典「レッスルマニア34」(4月8日、ルイジアナ州ニューオーリンズ)での王座挑戦が決まっているが、カイリにも王座奪取への道が見えてきた。