【カリフォルニア州ベーカーズフィールド13日(日本時間14日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会で“ロックスター”中邑真輔(37)のライバルでWWE王者のAJスタイルズ(40)が、またもや災難に見舞われた。

 SDの次回PPV大会「ファストレーン」(3月11日、オハイオ州コロンバス)では、嫌われ者コンビ(ケビン・オーエンズ&サミ・ゼイン)が3WAY戦でAJに挑戦する。祭典「レッスルマニア34」(4月8日、ルイジアナ州ニューオーリンズ)では中邑と夢の王座戦を控えている王者にとっては、何のメリットもない一戦だ。しかもこの日は王座戦線がさらに混迷を極めた。

 大会冒頭で挑戦者2人を毛嫌いするシェーン・マクマホン・コミッショナーが「共同王者なんてあり得ない。彼らにはその資格すらない。今夜、ドルフ・ジグラーとバロン・コービンにもチャンスを与える」と指令。ジグラーとコービンに一騎打ちを命じ、勝者をWWE王座戦に参加させると明言した。

 ところが姑息な嫌われ者コンビが試合前に2人を襲撃。4WAY戦にされてはたまらないと凶行に出たのだ。この事態に激怒したシェーンは急きょカードをゼインVSジグラー、オーエンズVSコービンに変更。勝者には王座戦への切符を与えるとした。

 ジグラーとコービンは中邑のSD昇格時のライバルだっただけに、実力は証明済み。ジグラーはスーパーキック、コービンはカウンターのエンド・オブ・デイズ(スイング式コンプリートショット)で嫌われ者2人をアッサリ葬った。

 これでPPV大会のWWE王座戦はAJ、オーエンズ、ゼイン、ジグラー、コービンによる5WAY戦に変更となった。実力ならAJがズバぬけているが、挑戦者が4人もいればまさかの落とし穴もあり得る。祭典での中邑対AJは、夢のまま消滅してしまうのか。