【ミズーリ州カンザスシティー6日(日本時間7日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会で“ロックスター”中邑真輔(37)とWWE王者AJスタイルズ(40)の夢対決に水が差された。

 この日は次回PPV大会「ファストレーン」(3月11日、オハイオ州コロンバス)でのWWE王座挑戦権をかけて、ケビン・オーエンズ(33)とサミ・ゼイン(33)の嫌われ者コンビが対戦。AJは解説席からパッとしない親友対決を見守った。

 序盤は好試合となるも、途中でゼインが「そのタイトルを取るのは俺だ!」とAJにかみつく。激怒した王者はゼインに右ストレート、オーエンズもパンチで蹴散らした。無効試合の裁定が下されるや、AJは場外へのスプラッシュで2人を大の字にさせた。

 ここから予想外の展開が待っていた。ダニエル・ブライアンGM(36)が「あってはならない妨害行為だ。『ファストレーン』でのWWE戦はこの3人によるトリプルスレッドマッチとする」と命じたのだ。1・28「ロイヤルランブル」では中邑が大殊勲の優勝を決めて、祭典「レッスルマニア34」(4月8日、ルイジアナ州ニューオーリンズ)でAJとの大一番を決めたばかり。その前に嫌われ者コンビのいずれかが王者となれば、祭典の興味は半減するが…。

 またこの日はGMが史上初の「SDスーパースター・ランキング」を発表。控室でのリーダーシップ、運動神経や身体能力、才能などを考慮し、選手による投票でトップ10を決めた。1位はAJ、2位はSD女子王者のシャーロット・フレアー(31)、中邑は堂々3位にランクインした。

 中邑は自身のツイッターで「トップ3はうれしいが、1位のほうがベストだ。俺にも考えがある。虎穴に入らずんば虎子を得ず」と意味深なコメントを発した。いずれにせよPPV大会ではAJの勝利を信じて待つしかない。同大会は日本時間3月12日、WWEネットワーク(日本語実況付き)でライブ配信される。