【イリノイ州シカゴ25日(日本時間26日)発】WWE・ロウ大会が行われ、クリスマスの夜に日本人勢が大旋風を巻き起こした。

 先週にロウ初登場を果たした元ノアのKENTAことヒデオ・イタミ(36)は、元WWEクルーザー級王者のブライアン・ケンドリック(38)と対戦。「205 LIVE」移籍について「適しているかどうか、俺が直接見極めてやる」と挑発を受けていたイタミは、ゴングが鳴るや「敬意を示せ!」と厳しい表情で猛攻撃に出る。網打ち式原爆、串刺し式ドロップキックで追い込むと、最後はヒザのサポーターを外してゴー2スリープ(GTS)一撃。完璧な3カウントでロウ2連勝を決めた。

 現在のクルーザー級王者は嫌われ者のエンツォ・アモーレ(31)で高い壁ではない。この日は元ドラゴンゲートで元王者の戸澤陽(32)が6人タッグ戦でアモーレと対戦。自軍を勝利に導いた。イタミ、戸澤ともに戴冠のチャンスは来年早々にも訪れそうだ。

 また無敗記録更新中のアスカ(36=華名)は、ロウ女子王者のアレクサ・ブリス(26)の演説中に乱入。PPV大会「ロイヤルランブル」(1月28日、ペンシルベニア州フィラデルフィア)で行われる史上初の女子ロイヤルランブル戦に向け「私が勝ってあなたに挑戦する。誰も私にはかなわない!」といち早くランブル戦参戦を表明。王者を右ハイキックでKOしてしまった。聖夜を制圧した日本人勢。2018年は今年以上の活躍が期待できそうだ。