【テキサス州ヒューストン21日(日本時間22日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会で、WWE王者のAJスタイルズ(40)に過酷な防衛ロードが敷かれた。

 ロウとの全面対抗戦「サバイバーシリーズ」(19日、テキサス州ヒューストン)では“ビースト”ことWWEユニバーサル王者のブロック・レスナー(40)と激闘を展開。敗れはしたが評価を上げた。WWEユニバース(ファン)からスタンディングオベーションで迎えられたAJは「レスナーは文字通りビーストだった。だけど足を引きずってリングを下りたのは俺じゃない。彼のほうだ」と胸を張った。

 25日の「スターケード」では“インドの怪人”ことジンダー・マハル(31)と金網戦でリマッチが決まっていたが、この日タイタントロン(大型ビジョン)に登場したマハルは「私は私のタイミングでリベンジするのだ。その場は次のPPV。レスナーと戦った貴様から私のタイトルを奪い返すのだ」と「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」(12月17日、マサチューセッツ州ボストン)での王座戦を勝手に宣告。予定通り25日に王座戦が挙行されれば、AJにとっては過酷な連戦となる。

 しかも来週のSD大会ではマハルの手下、シン・ブラザーズとのハンディ戦も決定。こちらは難なく蹴散らすだろうが、王者が背負った精神的負担は大きい。25日には盟友・中邑真輔(37)がバロン・コービン(33)のUS王座に挑むが、2人はベルトを巻いてPPV大会に出陣できるのか。全面対抗戦を終えたばかりのAJに、新たな試練が課せられた。