【テキサス州ヒューストン20日(日本時間21日)発】WWEのロウ大会で上層部の抗争が再燃した。前夜の「サバイバーシリーズ」で謎の行動に出た極悪権力者トリプルH(48)に対してカート・アングルGM(48)が釈明を要求。“巨獣”ブラウン・ストローマン(34)まで巻き込みリング上は大混乱となった。

 5対5全面対抗戦はスマックダウンに勝利したものの、トリプルHはカートにぺディグリーを放ち、敵軍の大将シェーン・マクマホン(47)の勝利をアシストする怪行動に出た。しかもその後はシェーンまでKO。最後は出番を奪われた巨獣がトリプルHをパワースラムでKOする波乱の幕切れとなった。

 カートはトリプルHに詰め寄ると「GMではなく、五輪金メダリストで殿堂入りも果たした男の意見として聞いてほしい。昨夜のようなことがまた起これば、ボクもあんたを背中から襲うよ!」。妻のステファニー・マクマホン(41)が青ざめた顔で「カート、彼はCEOなのよ…」と制止に入るが、トリプルHは無言でにらみ返すのみだ。

 ここにカートの“隠し子”ジェイソン・ジョーダン(29)まで入ってきたから面倒だ。「パパを裏切るためにボクの代わりに出たのかい? 許せないよ!」。本当にこの親子にはうんざりだ…。茶番劇は終了とばかりに今度はストローマンが登場。ところがトリプルHは無言でリングを下りる。ステファニーは「だったら2人が戦えばいいんじゃない?」と巨獣とジェイソンに丸投げして夫と2人、引き揚げた。

 結局、試合には巨獣と遺恨が続くケインが乱入。ジェイソンの反則負けに終わった。完全決着をつけるはずの全面対抗戦は、大会前より多くの火種を残す結果となった。