【ジョージア州アトランタ13日(日本時間14日)発】救世主か、地獄への使者か。WWEのロウ大会で極悪権力者のトリプルH(48)がまさかの復活を果たし、スマックダウン(SD)との全面対抗戦「サバイバーシリーズ」(19日、テキサス州ヒューストン)への出場が決定した。

 この日はSDとの5対5イリミネーション戦メンバーに抜てきされたカート・アングルGM(48)の“隠し子”ジェイソン・ジョーダン(29)が左ヒザを負傷。決戦へ赤信号がともった。しかしジェイソンは「大丈夫さ、パパ。日曜までには間に合わせる。ボクの人生にとって最大のチャンスなんだ。パパだってケガをしながら金メダルを取ったじゃないか!」と涙ながらに出場を訴えた。

 こうなると親バカのGMは冷静に判断できなくなる。「息子よ…」と目頭を押さえると、コミッショナーのステファニー・マクマホン(41)が「茶番はそこまでよ!」と鬼のひと声で親子劇場を中断してしまう。「負けたらアンタはクビ。分かってる? 答えはひとつしかないの!」と通告するや、夫のトリプルHを呼び込んだから驚きだ。

 極悪権力者は「カート、君の気持ちは分かるがバカ息子ではSDに勝てない。5人目のメンバーはこの俺だ!」と言い切ると、4月の「レッスルマニア33」以来となるビッグマッチ出陣を宣言。ジェイソンをぺディグリーでKOしてしまった。GMはぼうぜんと立ちつくす。それでもロウ軍には強力な戦力が加わったのも事実。極悪権力者の復活により、時代は逆戻りしてしまうのか――。