【カリフォルニア州オンタリオ25日(日本時間26日)発】WWEのロウ大会で“巨獣”ブラウン・ストローマン(34)が「1日3殺」の凶行で王座戦敗退のウサを晴らした。

 前夜のPPV大会「ノー・マーシー」ではWWEユニバーサル王者のブロック・レスナー(40)に挑むも惜敗。快進撃を止められたストローマンだが、怒りのパワーは増幅してしまった。この日は格下のカート・ホーキンス(32)と対戦。試合の必要なしと言わんばかりに殴る蹴るだけでホーキンスをKOすると「俺には破壊行為あるのみ。本当に実力があるヤツが出てこない限り、このリングから動かないぞ!」とタンカを切った。

 ここで全身に怒りをたぎらせたディーン・アンブロス(31)が登場して「お前の好きなようにはさせねえよ!」と巨獣に勝負を挑んだ。アンブロスは巧みなインサイドワークで幻惑するも、最後は力負けしてパワースラムに沈んだ。巨獣は額の血管をピクつかせてリングを後にする。しかし満足などしていなかった。

 第3の惨劇は大会後に起きた。新WWEクルーザー級王者のエンツォ・アモーレ(30)が祝賀会を開催すると、その場へ乱入。もっともWWE一の嫌われ者・エンツォだけに出席者は皆無だったが、ストローマンの暴行を号砲にクルーザー級全選手が飛び込んできて新王者をボコボコにしてしまった。哀れだ…。王座奪取失敗で破壊度を増した巨獣。レスナーとの再戦が決まるまでは凶行が続きそうだ。

 また前夜にジョン・シナ(40)を撃破する殊勲を挙げたローマン・レインズ(32)には嫉妬深いインターコンチネンタル王者のザ・ミズ(36)がケンカを売りつけて新たな遺恨がスタートした。