【フロリダ州オーランド28日(日本時間29日)発】“海賊女王”が圧巻の勝利でWWEデビュー戦を飾った。世界13か国から参加した32選手が優勝を競い合うWWE史上初の女子トーナメント「WWEメイ・ヤング・クラシック」1回戦がWWEネットワークで配信され、元スターダムのカイリ・セイン(28=宝城カイリ)が、テッサ・ブランチャード(22)を撃破して2回戦に進んだ。

 テッサは元WWE世界タッグ王者でリック・フレアー率いる「フォー・ホースメン」の初代メンバーとして殿堂入りも果たした、往年の人気選手タリー・ブランチャードの娘だ。そんな米マット界のサラブレッド(♀)相手に、カイリは開始から堂々とロックアップ、フィンガーロックの力比べに応じた。

 ネックブリーカーやセカンドロープからのコードブレイカーでピンチを迎える場面もあったものの、渾身のスピアーで形勢逆転するや、入魂のスライディングエルボー一撃。最後はスターダム時代からのフィニッシュ技、最上段からのダイビングエルボーでデビュー戦勝利を決めた。

 カイリは2回戦でビアンカ・べレア(28)と対戦。この試合の模様はWWEネットワークで9月4日に配信される。日本人選手では中邑真輔(37)が日本公演(9月16日、エディオンアリーナ大阪)でのWWE王座挑戦を決めたばかり。NXTで無敗を誇ったアスカ(35=華名)は右鎖骨骨折のため長期欠場に入り、NXT女子王座を返上している。WWE史上初の女子トーナメントで、カイリが栄冠をつかめるか注目だ。