【カナダ・トロント8日(日本時間9日)発】WWEのスマックダウン大会が行われ、真夏の祭典「サマースラム」(20日、ニューヨーク州ブルックリン)でWWE世界王座に初挑戦する“ロックスター”中邑真輔(37)に追い風が吹いた。

 中邑は先週の大会でジョン・シナ(40)との挑戦者決定戦を制し、王者の“インドの怪人”ジンダー・マハル(31)への挑戦を決めた。この日はルネ・ヤングのインタビューを受け「シナに勝った気持ちは説明できない。WWEの“ザ・マン”と同じリングに立ったんだ。WWEに入って、ずっと世界最強の選手と戦いたいと思っていた」と熱っぽく語った。

 初挑戦については「大チャンスではなく、これは運命。マハラジャを倒し、サマースラムで俺は世界王者になる。“中邑王朝”の始まりだ!」とアーティストらしい表現で政権交代を誓った。

 大会冒頭ではシナから「中邑はハードヒットで強かった。皆が歌って声援を送る理由が分かったよ」と称賛された。メーンでは、7・23「バトルグラウンド」の竹檻マッチでマハルの策略に屈したランディ・オートン(37)がRKOでリベンジに成功。ノンタイトル戦ながら王者が敗れる波乱も起きた。中邑はバックステージからこの一戦に熱視線を送ったが、王座奪取の可能性が広がったのは間違いない。