【米国・バージニア州リッチモンド25日(日本時間26日)発】WWEのスマックダウン大会で、中邑真輔(37)が日本人初のWWE世界王座奪取へ大きく前進した。

 中邑は遺恨深まるバロン・コービン(32)と対戦。23日のPPV「バトルグラウンド」では、股間を蹴られ、屈辱の反則勝ちに終わったばかりだ。この日は一進一退の攻防の末、後頭部と正面からキンシャサ・ニー・ストライク(ボマイェ)を決めて、堂々「ミスター・マネー・イン・ザ・バンク」から3カウントを奪った。

 この勝利を重視したダニエル・ブライアンGM(36)は、来週の大会で、中邑とジョン・シナ(40)によるWWE世界王座次期挑戦者決定戦を行うと発表した。シナが王者の“インドの怪人”ジンダー・マハル(31)に挑戦表明すると「挑戦者を決めるのは君ではない!」と一喝。中邑との決定戦を命じたのだ。

 勝者は真夏の祭典「サマースラム」(8月20日、ニューヨーク州ブルックリン)で真夏の祭典でマハルに挑戦する。新日本プロレス出身の中邑だけに「凶悪なインド人」に対する闘争心は人一倍強いはずだ。日本人初となるWWE世界王者の快挙へ“アーティスト”が一気に突き進む。