【アリゾナ州フェニックス4日(日本時間5日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会でAJスタイルズ(40)が、復活ののろしを上げた。

 独立記念日を祝う大会となったこの日のメーンは、US王座挑戦者決定バトルロイヤル。ここに名を連ねていなかったAJは、アメリカン・アルファのチャド・ゲイブル(31)とともにダニエル・ブライアンGM(36)に出場を直訴した。ところが王者ケビン・オーエンズ(33)の策略で、2人は第1試合で予選を行うハメに…。結局、AJが元SDタッグ王者を撃破して出場権を得た。

 14人参加のバトルロイヤルはドルフ・ジグラー(36)が最初に失格となる大混戦に。最後は「マネー・イン・ザ・バンク」(MITB)などで遺恨深まるAJとサミ・ゼイン(32)の2人が残り、AJがエプロンでのペレキック(オーバーヘッドキック)で勝負を決めた。最強挑戦者決定にオーエンズはおびえた表情で襲いかかるが、AJはペレキックで撃退して戴冠をアピールした。

 これでSDの次回PPV「バトルグラウンド」(23日、ペンシルベニア州フィラデルフィア)での挑戦が決定。1月にWWE世界王座を失ったAJだが、同大会では現王者の“インドの怪人”ジンダー・マハル(30)が「パンジャブプリズン(竹檻)マッチ」で“毒蛇”ランディ・オートン(37)と激突する。面倒な抗争に関わりたくなかったのか、US王座に方向転換した可能性が強い。AJが新たな勲章に突き進む。