【米国ミズーリ州セントルイス18日(日本時間19日)】WWEスマックダウンのPPV大会「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」で“アーティスト”中邑真輔(37)がメーンイベントのラダーマッチに出場したが、惜しくも勝利を逃した。

 MITBは天井からつるされた「いつでもどこでも王座に挑戦できる権利証」が入ったブリーフケースを争奪するラダーマッチ。中邑、AJスタイルズ(40)、バロン・コービン(32)、ケビン・オーエンズ(33)、サミ・ゼイン(32)、ドルフ・ジグラー(36)の6WAY戦だ。ところが中邑は入場時にいきなりコービンに背後から襲われいきなりKOされてしまい、1人だけ不在の状態のまま試合開始のゴングが鳴った。

 実に約20分も試合から離脱してしまった中邑だったが、コービンがラダーに登ろうとしたところで復活する。コービンを必殺のキンシャサ・ニー・ストライク(ボマイェ)で場外へ追いやると、ジグラー、ゼイン、オーエンズにも次々とキンシャサ弾を見舞う“無双状態”に。いざブリーフケースを狙った中邑に立ちはだかったのは、新日時代からのライバル・AJだ。中邑はリバースパワースラムからキンシャサを狙ったが、AJもカウンターのフライング・フォアアームを発射し両雄譲らない。

 ラダー(ハシゴ)上でも一歩も引かないエルボー合戦を繰り広げた中邑とAJだったが、なんとここで回復したコービンが登場…。AJとともに最上部にいた中邑は、ラダーごとなぎ倒され、そのまま落下してしまう。文字通り「漁夫の利」の展開でコービンがブリーフケースを獲得した。

「Mr.MITB」の座を逃した中邑だったが、この日も別格の存在感を示しキング・オブ・ストロングスタイルの実力を改めて証明。勝者・コービン、AJと生まれた因縁の今後にも注目が集まりそうだ。