【ニューハンプシャー州マンチェスター16日(日本時間17日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会が行われ、“インドの怪人”ジンダー・マハル(30)が王座奪取へ大暴れを見せた。
4月にSDへ移籍したばかりのマハルは、謎のインド人兄弟、シン・ブラザーズ(サミル&スニル)を手下にして破竹の快進撃を続けている。4・18大会では5WAY次期挑戦者決定戦を制しており、21日のPPV大会「バックラッシュ」(イリノイ州シカゴ)でWWE世界王者のランディ・オートン(37)に挑戦する。
この日、マハルはバロン・コービン(32)を一蹴したオートンを試合後に襲撃。シン兄弟に羽交い締めさせてから殴る蹴るの暴行を加え、必殺のザ・クハラス(コブラクラッチ式スラム)で王者を大の字にさせてしまった。
勢いは止まらない。AJスタイルズ(39)との一騎打ちに臨んだマハルは、またまた兄弟を介入させてペースを握る。ここでさらに波乱が。AJがスワンダイブ式フェノメナール弾を狙うや、解説席のUS王者ケビン・オーエンズ(33)がベルトで背後から殴打したのだ。PPV大会ではAJとの防衛戦が決まっているものの、本当に姑息な王者だ…。
直後にマハルがザ・クハラスを決めて3カウントを奪取。援軍があったとはいえ、1日でSD2強を倒したのだから実力は本物だ。かねて「ベルトをインドに持って帰り、タージ・マハルにささげたい」と公言していたマハル。その夢は一気に現実味を帯びてきた。