【フロリダ州オーランド2日(日本時間3日)発】世界最大のプロレスの祭典、WWE「レッスルマニア33」が当地のキャンピング・ワールド・スタジアム(シトラス・ボウル)で開催され、7万5245人の大観衆を熱狂の渦に巻き込んだ。

“ビースト”レスナーが予告通り「スープレックス・シティー(スープレックス祭り)」全開で“怪物”ゴールドバーグをKOした。

 両雄は2004年3月の祭典で激突し、ゴールドバーグが勝利。昨年11月には、実に12年半ぶりに復活した怪物が86秒で圧勝している。レスナーは1月「ロイヤルランブル」でもわずか21秒の対峙でリング下に転落させられており、背水の陣を敷いての出陣となった。

 開始からレスナーがいきなりジャーマン3連発。しかし短期勝負を警戒して、一度リング外に出て間合いをとる。この日のレスナーは実に冷静だった。スピアーからジャックハマーを決められてもギリギリで返す。再度のスピアーも寸前でかわし、怪物をコーナーに激突させた。

 ゴールドバーグが肩を痛めたと見るや、レスナーが一気に出た。なんとジャーマン7連打から強烈なF5。さすがの怪物も立てない。そのまま3カウントが入り、レスナーが新ユニバーサル王者となった。ベルトをめぐる両雄の抗争はさらに激化しそうだ。