【フロリダ州オーランド1日(日本時間2日)発】WWE・NXTのPPV大会「テイクオーバー」で、中邑真輔(37)がNXT王者ボビー・ルード(39)に敗退。3度目の王座奪取に失敗した。

 中邑は1月28日「テイクオーバー」(テキサス州サンアントニオ)でルードに敗れ王座から転落。負傷した左ヒザが万全でないまま、この日のリマッチに臨んだ。王者は開始から左ヒザに集中砲火。ヒザ裏へのタックル、足4の字固めなどで優位に立つ。

 それでも中邑はアームバー、トライアングルチョークなどの関節技でペースを奪い返す。そして渾身のキンシャサ・ニー・ストライク(ボマイェ)一撃。だがヒザの踏ん張りが利かないのか、3カウントは奪えない。ルードはキンシャサ連打を避けるため、場外にエスケープした。

 27分過ぎ、中邑は全身の力を振り絞ってキンシャサ弾。しかしルードはタイミングを読んでいた。カウンターのスパインバスターで叩きつけると、再び左ヒザ裏へタックル。最後はグロリアスDDT(リフトアップ式DDT)で中邑を沈めた。

「NXTは俺のリングだ!」と豪語する王者とは対照的に無言でリングを去った中邑。敗れたとはいえベルトという足かせがなくなったことで、一軍昇格が秒読み段階となったのも事実。次なるステージが注目される。

 またNXT女子王者のアスカ(35)はエンバー・ムーン(28)の挑戦を退けて王座防衛に成功した。