【カリフォルニア州ロサンゼルス20日(日本時間21日)発】WWEのロウ大会でWWEユニバーサル王者のケビン・オーエンズ(32)が、サモア・ジョー(37)との“共闘”に動きだした。

 オーエンズは先週の大会で盟友クリス・ジェリコ(46)と決別。極悪権力者トリプルH(47)との急接近が注目されていた。この日は次回PPV大会「ファストレーン」(3月5日、ウィスコンシン州ミルウォーキー)で激突する“怪物”ゴールドバーグ(50)に向けて「対策は練ってある。試合が長引くほどビルは不利になるだろう」と偉そうにメッセージを送った。

 メーンではサミ・ゼイン(32)とシングル戦に臨んだが、まさかのハプニングが起きる。バックステージで王者の演説を聞いていたゼインが「周囲を傷つける自己中心的な男。サモア・ジョーと同じだ…」と吐き捨てリングへ向かうと、背後から「俺の名前を軽々しく出すな!」とジョーが急襲。セントーンで半失神に追い込んだのだ。

 ジョーはそのままゼインをリングに放り入れる。ダメージが深くレフェリーは試合放棄を勧告したが、待ち受けていたオーエンズは強烈なポップアップ・パワーボムでゼインをKOした。ジョーがトリプルHと蜜月状態にあるのは、周知の事実。「ジェリKO」を解散させた王者は、極悪権力者の力を借りて長期政権を続けるのか――。