【テネシー州メンフィス19日(日本時間20日)発】ロリンズが2大王者を蹴散らす大立ち回りを演じた。WWEの次回PPV大会「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」(25日、インディアナ州インディアナポリス)でWWEユニバーサル王者のケビン・オーエンズ(32)に挑戦するセス・ロリンズ(30)が、ロウ大会メーンの金網戦に乱入。オーエンズとUS王者ルセフ(30)をまとめてKOした。

 ミック・フォーリーGM(51)は次回PPV大会で遺恨決着戦としてローマン・レインズ(31)をルセフのUS王座に挑戦させると発表。オーエンズにはメーンでレインズと金網戦を行うよう指示した。明らかに権力者側の反逆者潰しだ。ところがメーンではレインズが底力を発揮。金網脱出でオーエンズを下してしまう。

 本当の混乱は試合後に始まった。決着戦が決まり張り切るルセフが乱入して、レインズにアコレード(ラクダ固め)を決める。横ではオーエンズが高笑いだ。するとここでロリンズが猛ダッシュでリングイン。金網からのダイビングボディーアタックで、オーエンズとルセフをまとめて倒してしまった。その隙にレインズは、肩で息をしながら金網を後に…。4人の思惑がPPV直前で入り乱れたが、ロリンズが一歩リードする格好となった。