【マサチューセッツ州ウースター19日(日本時間20日)発】WWEの新生スマックダウン初回放送で注目のドラフトが行われ、WWEヘビー級王者のディーン・アンブロス(30)がスマックダウン移籍となった。次回PPV「バトルグラウンド」(24日、ワシントンDC)でトリプルスレッドマッチを行うライバルのセス・ロリンズ(30)、ローマン・レインズ(31)はともにロウ所属のままとなった。

 前夜のロウ大会では疑惑の3カウント劇の末にベルトを持ち去ったロリンズは、ロウから1番目に指名を受けると「俺様が1番なのは当然だよ」と得意満面。しかし「両者フォールによりドロー。王座は移動せず」との正式裁定が下され、急きょドラフト後にリマッチが組まれる。結局、アンブロスがダーティーディーズで3カウントを奪いPPV決戦へ弾みをつける格好となった。

 長年ロウの看板だったジョン・シナ(39)は、抗争中のAJスタイルズ(39)と揃ってスマックダウンへ。シナは「また頂上を目指して進むしかない」と表情を引き締めた。一方のAJは「またシナを倒せる。王者は俺だ!」と歓喜の表情を見せたが、ザ・クラブのカール・アンダーソンとルーク・ギャローズはロウ残留となったため、その動向に注目が集まる。

 ビッグネームではロウが“ザ・ビースト”ブロック・レスナー、女子王者のシャーロット、タッグ王者チームのザ・ニューデイを獲得。NXTからはフィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)が待望のメジャー昇格を果たした。スマックダウンは“毒蛇”ランディ・オートン、ブレイ・ワイアット、アルベルト・デル・リオらが所属となった。2ブランドによる年4回の対抗戦が予定されており、スーパースターズの新たな戦いが幕を開ける。