【テキサス州ダラス3日(日本時間4日)発】世界最大のプロレスの祭典、WWE「レッスルマニア32」(AT&Tスタジアム)で、シェーン・マクマホン(46)がロウの支配権をかけて“怪人”ジ・アンダーテイカー(51)に挑んだ。

 マクマホン家の長男シェーンは今年2月、約6年ぶりにWWEに復帰。ロウの支配権と「WWEのレガシー(遺産)」(シェーン)をかけて、怪人テイカーとの鉄おりマッチ「ヘル・イン・ア・セル」に挑んだ。

 一方のテイカーもこの試合に「負けたら二度と祭典に出られない」との条件を課されており、序盤から強烈なパンチ、顔面キックをシェーンに叩き込んだ。シェーンはプロレスラーではないが、その運動能力とガッツは時にレスラーを上回る。コーナーで倒れたテイカーにゴミ箱をセットすると、反対側のコーナーから飛んでミサイルキックだ。ゴミ箱ごとテイカーをぶっ潰したが、3カウントは奪えない。

 ここでテイカーが突進し場外戦へ。猛攻をしのいだシェーンは、工具箱とモニターで怪人を殴りつけた。テイカーは実況席の机の上にダウン。これを見たシェーンは鉄おりの天井まで上がった。まさか約6メートルの高さからダイブするのか? 実況席のJBLが「レガシーのために命までかけんでもいい! やめるんだ!」と叫んだが、決死のシェーンはそのまま飛んでダイビングエルボー弾! しかし、百戦錬磨のテイカーはこれをかわして、シェーンはまさかの自滅…。怪人はダウンしたシェーンをリングに戻すと、墓石落としでトドメを刺した。

 シェーンはWWEでの権力を取り戻すことはできなかったが、壮絶な“討ち死に”で新たな伝説をつくった。