【ネブラスカ州リンカーン発】不倫スキャンダルに見舞われているWWE総帥ビンス・マクマホン氏(76)が今週のロウ大会のリングに登場した。

 マイクを握ったビンス氏は、今大会が1517回目のロウ大会であり、テレビの歴史の中でも長く放送されている番組であることを強調した上で「あなた方に感謝します」とユニバース(ファン)にお礼の言葉を述べた。

 さらに「ロウは30年続いているが、そのうち20年でトップに君臨したスーパースターが来週登場する。その名はジョン・シナだ!」と発表し大きな拍手を受けた。

 先日、米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、ビンス氏が不倫関係にあった元従業員に300万ドル(約4億円)の〝口止め料〟を支払ったとされる問題を、WWEの取締役会が調査していると報道。これを受け、ビンス氏は調査が終了するまで会長とCEO(最高経営責任者)の座から離れることになった。

 先週のスマックダウン(SD)大会に続き、今回も不倫騒動について語ることはなかったが、ビンス氏の登場により両大会の注目度が高まったのは事実。タダでは転ばない〝悪の天才〟の動向にますます注目が集まりそうだ。