【カンザス州ウィチタ発】夫婦でベルトを巻けるか。WWEのロウ女子王者ビアンカ・ブレア(33)は、次回PPV「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(7月2日=日本時間3日、ネバダ州ラスベガス)で、闇の軍団「ザ・ジャッジメント・デイ」の一員となったリア・リプリーの挑戦を受ける。

 今週のロウではリング上でインタビューを受け「私はリアがジャッジメント・デイに加入したことが理解できないわ。彼女は魂を失ったのよ」などと〝闇落ち〟したリアを批判した。すると、リアが「ハーイ、ビアンカ、私はここにいるわ」と会場のタイタントロン(大型ビジョン)に登場だ。

 先週のロウで闇落ち軍のリーダーだったエッジを追放して新メンバーになったフィン・ベイラー、ダミアン・プリーストと「われわれは欲しいものがあったら、行動に移すだけだ」などと挑発。リアは「ビアンカ、MITBであなたは王座から陥落するだろう。私はあなたを存在するシステムから根絶やしにする。そして、私は2度目のロウ女子王者として歩み始めるのよ」と〝闇落ち感〟たっぷりに王座奪取を宣言した。

 ビアンカはベルトを肩に頭を振りながら、不気味なリアの言葉を受け止めたが、負けられない理由は他にもある。ビアンカの夫、モンテス・フォードもアンジェロ・ドーキンスとのコンビ「ストリート・プロフィッツ」で活躍中。先週のロウではロウ&スマックダウン統一タッグ王者ウーソズ(ジェイ&ジミー)とのコンテンダーズ戦でリングアウト勝ちを収め、挑戦権を獲得した。

 今週のロウでフォードはジミー・ウーソと一騎打ち。得意の空中殺法を駆使してタッグ王者を追い詰めたが、勝負をかけたフロッグスプラッシュをヒザで迎撃されて3カウント。惜しくも〝金星〟は奪えなかったものの、実力を証明した。

 ストリート・プロフィッツの前回ロウタッグ王者時(2020年)に、ビアンカはベルトを巻いておらず「夫婦で同時王者」は実現していない。果たして、ビアンカが闇落ちリアの挑戦を退け、フォードがウーソズからベルトを奪うことができるのか。夫婦で偉業を打ち立てるチャンスを迎えている。