【カンザス州ウィチタ発】WWE・ロウで〝女帝〟アスカ(40)が、ロウ女子王座奪回へ向けて再びチャンスをゲットした。

 5日の「ヘル・イン・ア・セル」では王者ビアンカ・ブレア、宿敵ベッキー・リンチとのトリプルスレット王座戦でフォール負け。ベルト奪回はならなかったが、次回PPV「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(7月2日=日本時間3日、ネバダ州ラスベガス)のMITBラダー戦に出場し、天井からつるされたブリーフケースを奪取すれば王座挑戦権を手にできる。

 今週のロウでは宿敵ベッキーが、24/7王者デイナ・ブルックと再戦。ゴング前にデイナに襲いかかってバリケードや解説席に叩きつけた。さらにマイクを取り「ムカつくことばかりだ。毎週毎週、侮辱しやがって。今回のMITBラダー戦こそは私の年になるぞ」と宣言した。

 ここでアスカが登場し、ベッキーを急襲。エルボーを見舞って乱闘になると、エプロンにベッキーの顔面を連打した。ベッキーからはミドルキック、エルボースマッシュを食らうも、強烈なカウンターのショルダータックルで吹っ飛ばした。さらにバックブロー2連発、バックスピンキック、バックブロー、前蹴り、バックブローとハイスピードで流れるように打ち込み、バックに回ってジャーマンスープレックスでマットに叩きつけた。

 鮮やかな高速攻撃でベッキーを一蹴した女帝はリングを占拠し、ガッツポーズで観衆にアピール。これを受けて来週のロウでアスカVSベッキーのMITB出場権をかけた予選試合が決まった。

 アスカは2020年のMITB戦で優勝し、初めてロウ女子王座を獲得している。得意の試合形式だけに来週の予選で出場を決め、一気にベルト奪回の道筋をつくりたいところだ。