【ウィスコンシン州グリーンベイ発】WWE・ロウで、〝アメリカン・ナイトメア〟コーディ・ローデス(36)が、異名通りの「悪夢」に襲われた。

 5日の「ヘル・イン・ア・セル(HIАC)」では宿敵セス・ロリンズをHIАC戦で下し、ロリンズに3連勝。負傷した右胸部の肌が紫色に変色しているにもかかわらず強行出場した姿は、米メディアでも報じられた。コーディはウエートトレーニング中に大胸筋を断裂したのだという。

 それでも6年ぶりに復帰したWWEマットで念願の〝主役〟の座に就いただけに、リングを下りるわけにはいかない。今週のロウ・オープニングに登場し「ロリンズとの戦いは終わった。そして、俺の頭上には『マネー・イン・ザ・バンク(MITB)』(7月2日=日本時間3日、ネバダ州ラスベガス)のブリーフケースがある」と次期PPV大会を見据えた。さらに「何とかしてブリーフケースを奪取してキャッシュインできれば、WWEユニバーサル王者になれるのだ」と自身最大の夢でもある統一王座奪取を誓った。

 すると、そこに現れたロリンズに「まだお前を好きになれないが、HIАC戦で見直したぞ。父ダスティはお前を誇りに思うだろう」と言われ、握手を交わして和解。2人はそれぞれリングを後にした。

 コーディは花道でファンの子供と握手し笑顔を浮かべたが…先にバックステージに戻っていたロリンズが背後から現れ、スレッジハンマーで一撃。HIАC戦でコーディはハンマー攻撃でロリンズを破っており、まんまと仕返しされてしまった。

 さらにシャツを脱がされ、むき出しの右胸部に強烈なストピンピングを浴びると、ハンマーを負傷箇所にぐりぐりと押しつけられた。痛みで絶叫したコーディはストレッチャーこそ拒否したが、ロリンズの暴行を受けてケガが悪化したことは間違いないだろう。このまま負傷欠場となれば、ようやくつかんだチャンスを逃すことになるが、果たして…。