【ウィスコンシン州グリーンベイ発】WWE・ロウで闇の軍団「ザ・ジャッジメント・デイ」にまさかの地殻変動が起きた。

 エッジ、ダミアン・プリースト、リア・リプリーの〝闇落ち軍〟は5日の「ヘル・イン・ア・セル(HIАC)」でАJスタイルズ、フィン・ベイラー、リブ・モーガン組を撃破。WWEマットで存在感を高めてきた。

 今週のロウではリーダーのエッジが、新メンバーを呼び込んだ。そこに現れたのは、何とジャッジメント・デイがHIАCで下したベイラーだ。元ユニバーサル王者は「もう自分にウソをつくのはうんざりだ。プリーストやリアの活躍に怒るどころか、感動したんだ」と〝闇落ち〟の経緯を説明した。

 ここでプリーストが「俺たちは限界を突破する準備ができた。あなたに対してね」と突如、エッジに反逆。あぜんとした表情のエッジにラリアートを叩き込んだ。さらにベイラー、プリースト、リアの3人がかりでストンピングの嵐だ。

 プリーストは変型チョークスラムでエッジを叩きつけると、ベイラーはクー・デ・グラ(ダイビングフットスタンプ)を命中させた。続けて2人はエッジをコーナーでボコボコに殴りつけて場外に追いやると、プリーストはエッジにハイジャックボムを見舞い、実況席ごと破壊した。

 リングでは、ベイラーがエッジに鉄棒をくわえさせてのフェースロックで痛めつけた。リアは止めに入ろうとしたスタッフをパイプ椅子で威嚇。最後はプリーストが、エッジの〝得意技〟でもあるイス攻撃「コンチェアト」を本人の頭に叩き込んだ。残虐な暴行を受けたエッジは失神してしまった。
 
 その後、リアはメインのロウ女子王座挑戦者決定フェイタル4WАY戦に出場。体重108キロのドゥドロップにリップタイドを決めて「マネー・イン・ザ・バンク」(7月2日=日本時間3日、ネバダ州ラスベガス)での王者ビアンカ・ブレアへの挑戦権を奪取した。

 エッジを〝追放〟したジャッジメント・デイは新体制となっても悪の限りを尽くすのか? 闇落ち軍が新たな展開に突入した。

 王者ビアンカ・ビアンカVSリアのロウ女子王座戦が行われる「マネー・イン・ザ・バンク」は、日本時間7月3日にWWEネットワークで配信される。