【オハイオ州コロンバス発】WWE・スマックダウン(SD)で、SD女子王者ロンダ・ラウジー(35)の次期挑戦者が〝元コーチ〟に決定した。

 ロンダは5月の「レッスルマニア・バックラッシュ」で〝女王様〟シャーロット・フレアーの腕をへし折り、タイトル奪取に成功。王者としてはSDでラケル・ロドリゲスを下すなど、順調な防衛ロードを歩んでいる。

 今週のSDでは、そのロンダの挑戦者決定戦として「シックスパックチャレンジ」が行われ、ラケル、ショッツィ、アリーヤ、シェイナ・ベイズラー、ザイア・リー、ナタリアの6人が激突した。

 リングサイドで王者ロンダが余裕しゃくしゃくで見守る中、ラケルがパワー全開で試合の主導権を握った。終盤にはショッツィを豪快なタハナボムでKOしたが、シェイナがラケルの背後からキリフダクラッチ(裸絞め)で捕獲。ラケルがもがく隙をつき、ナタリアがダウンしたショッツィから3カウントを奪った。

 ベテランらしい狡猾な手段で挑戦権を奪取。試合後はベルトを肩にかけた王者ロンダがリングインし、ナタリアとにらみ合った。さらに不敵な笑みを浮かべ、ベテランを挑発した。

 次期挑戦者に決まったナタリアはカナダの名門ハート一家の出身で、祖父がスチュ・ハート、父がジム・ナイドハートの3世レスラー。祖父、父ともにWWE殿堂入りを果たした〝サラブレッド〟で、2008年からWWEマットで活躍するベテランだ。

 18年に総合格闘技イベント「UFC」からWWEに移籍したロンダとは練習をともにし、プロレスの技術を教え込んだ。いわばSD女子王者の元コーチでもある。プロレスラーとしてもキャリアを積んだロンダと、WWE女子戦線を支えてきたベテランの王座戦は、ハイレベルな戦いとなりそうだ。