【ニューヨーク州ユニオンデール発】WWE・スマックダウン(SD)で、中邑真輔(42)がいよいよ動き出した。
4月の祭典「レッスルマニア」ではウーソズの持つSDタッグ王座に挑戦したが、タッグパートナーのリック・ブーグスがヒザを負傷してベルト奪取ならず。相棒は長期欠場に入った。それでも祭典直後のSDでは、WWE&ユニバーサル王者のローマン・レインズ率いる「ザ・ブラッドライン」のアピール中に現れ、レインズにマイクで何かを告げようとしていた。
ブラッドラインの不意打ちで話をさえぎられたが、今週のSDでその一端が明らかになった。インタビューでブラッドラインについて聞かれると「ヤツらにやられたことは忘れてない。いつかその時が来たら、オレはローマン・レインズの一部を手に入れる」と、統一王者に敢然と報復を宣言した。「レインズの一部」がWWE&ユニバーサルのベルトであることも明白だ。中邑は2016年4月のWWEデビュー以来、数々のタイトルを手にしてきたが、シングルのトップ王座だけは届いていないだけに、悲願への〝決意表明〟と言える。
ところが…〝告げ口男〟サミ・ゼインによって事態は急転。ブラッドラインにすり寄るゼインが「中邑がブラッドラインへの報復を狙っているが、俺が代わりに相手をするから心配しなくていい」とレインズの代理人ポール・ヘイマンに告げ口した。これをWWEオフィシャルのアダム・ピアースが認め、2人の対戦が決定した。
中邑が延髄斬りやスライディングジャーマンスープレックスで攻め込めば、ゼインはみちのくドライバーで反撃して白熱の攻防を展開。さらに中邑は華麗なアームバーからスピンキックを決めてトドメのキンシャサを狙うも、ゼインは得意の場外逃亡に出た。中邑はゼインを追いかけて場外でライダーキックを放ったが、ゼインにバリケードに叩きつけられた上に、ヘルヴァキックを浴びてリングアウト負けとなった。
アクシデントでタッグパートナーを失った上に、〝告げ口男〟にまさかの敗戦…。悲願成就へ〝キング・オブ・ストロングスタイル〟はどう巻き返すのか? 注目が集まる。