【マンディ・ローズ(NXT)】

 ロウ時代はお色気満載の〝ビキニ女王〟として人気を集め、昨年7月にNXTに移籍してから〝武闘派〟に転じてNXT女子王者となったのがマンディ・ローズ(31)だ。NXT女子タッグ王者ジジ・ドリン、ジェイシー・ジェイン組との悪のユニット「トキシック・アトラクション(TA)」のリーダーとして大暴れを続けている。

 ニューヨーク出身で大学卒業後の2013年に「フィットネス&ビューティー・ビキニコンテスト」世界王者に輝き、15年にWWEと契約。162センチ52キロながら過激なビキニ姿でユニバース(ファン)を魅了した。ソーニャ・デビルとのヒール軍団「アブソリューション」では数多くの恋愛ドラマを経て、ロウでは正統派に転向。デイナ・ブルックとWWE女子タッグ王座に何度も挑戦したが戴冠はならなかった。

 昨年7月にNXTに移籍すると一気に才能が開花。ブロンドの髪は茶色に染め、日焼けした肉体に大変身してユニバースを驚かせた。同時に「TA」を結成して、一気にトップの座に躍り出た。

 昨年10月の「ハロウィン・ハボック」では難攻不落だったNXT女子王者ラケル・ゴンザレスからストリートファイト戦で王座奪取。これが意外にもWWE初戴冠となった。4月3日「スタンド&デリバー」ではフェイタル4WAY戦で、紫雷イオを必殺の顔面ランニングニー(キス・オブ・ザ・ローズ)で退けて防衛に成功。不敵な表情で全身に自身を漂わせつつ、耐えに耐えて最後は逆転勝ちするパターンも確立。現在はウェンディ・チューと抗争中だが、当分はTAとともにNXT女子の「ボス」的存在であり続けそうだ。