【マサチューセッツ州ウースター発】WWEのスマックダウンで〝女王様〟シャーロット・フレアー(36)が大暴走だ。

 次回PPV「レッスルマニア(WM)・バックラッシュ」(5月8日=日本時間9日、ロードアイランド州プロビデンス)では宿敵ロンダ・ラウジーの挑戦を受ける。2日WMのロンダ戦ではアームバーにタップアウト。だがこの時はレフェリー不在で〝幻のタップアウト〟となったため、相手が降参と口にするまで続ける「アイ・クイット・マッチ」での再戦が決まった。

 とはいえ、シャーロットは降参マッチを拒否していただけに、不満たらたらだ。リング上でドリュー・グラックのインタビューを受けると「私は拒否したはずなのに、ロンダがこの試合を実現させようと、マネジメントに泣きついたのよ。大きな間違いだわ。ひどい話よ」などとぶちまけた。

 グラックはレスラーだけに「WMではロンダ・ラウジーにタップしていたように見えたけど」と質問すると、観客は一斉に「You tap out!(アンタはタップした!)」のチャントを上げた。シャーロットはタップしたのではなく「ブラを直していたのよ!」と何とも苦しい言い訳に出たが、グラックはなおも「本当はここにロンダが王者として立っていたのでは」と言い返した。

 プライドの高すぎる女王様はこれに激高。「何をバカなこと言ってるの? 私のDNAには『降参』ではなく『勝利』が入っている。私はサブミッションマスターなのよ。アンタにインタビューは無理。今すぐ、私のリングから下りるがいいわ」とまくしたてた。

 グラックはこれに従い、背中を向けると…シャーロットは卑劣にも、グラックの左ヒザめがけてタックル。不意を突かれたグラックの左脚をつかんでリングに倒し、一気にフィギュアエイト(ブリッジ式足4の字固め)を決めてみせた。

 グラックはすぐにタップしたが、女王様は足4の字を解かず「降参と言うのよ!」と絶叫しながら非道にも攻撃を続けた。インタビュアーが「参った! 参った!」と叫んでも許さない。そのままブリッジの体勢に入り、男子レスラーに大ダメージを与えた。

 もん絶するグラックを横目に、女王様は不気味な笑みだ。まさに〝狂乱の貴公子〟リック・フレアーの娘の面目躍如。リマッチへ向けて、最強ロンダに強烈なメッセージを送った。