【フロリダ州ジャクソンビル発】WWE・ロウでケビン・オーエンズ(37)が、「レッスルマニア38(WM)」(4月2、3日、テキサス州AT&Tスタジアム)へ向けて〝ストーンコールド争奪戦〟を制した。

 先週、〝テキサス産ガラガラ蛇〟ことストーンコールド・スティーブ・オースチン(57)が、WMでオーエンズのトークショー「KOショー」にゲスト出演することが決定。オーエンズはロウのオープニングに登場すると「俺のレッスルマニア行きが決まったぞ。KOショーのゲストはストーン・コールド・スティーブ・オースチンだ。お前に一発浴びせて、カナダ産の冷たいビールで乾杯するぞ」とアピール。大レジェンドを挑発しながら、カメラマンにストーンコールドの必殺技で自身も使い手である「スタナー」を叩き込んだ。

 ところが…大会途中でオーエンズは共闘するセス・ロリンズからリングに呼び込まれた。ロリンズの目的は同じくWMでのトークショー開催で「もし俺のゲストがオースチンだったら」と告げてきた。動揺するオーエンズを尻目に、ロリンズは「俺たちで試合をして勝者がトークショーを開催するのはどうだ」と提案。WWEオフィシャルのソーニャ・デビルが現れ「すばらしいアイデアだわ」とこれを了承し、2人はメインで〝WMトークショー争奪戦〟で一騎打ちすることになった。

 試合は実力者同士の一戦とあって、白熱の攻防を展開。オーエンズがバリケードに叩きつけてセントーンを放つと、ロリンズはトペ・スイシーダ2発やフロッグスプラッシュで反撃。オーエンズの豪快な雪崩式ブレーンバスターが決まると、観客から「これぞ、名勝負!」のチャントが起きたほどだ。最後は丸め込みをカウント2でしのいたオーエンズが、前蹴りからスタナー一閃。ガラガラ蛇に見せつける必殺技でロリンズを沈め、ストーンコールドのKOショー出演を死守した。

 とはいえ…ストーンコールドは先週、わざわざ動画を公開してKOショー出演を受諾したはず。〝ちゃぶ台返し〟につながりかねない、この日の争奪戦をどう見ていたのか? また、WM行きを断たれたロリンズの今後は…。新たな火種となりそうだ。
 
 オースチンがゲスト出演するKOショーが行われる「レッスルマニア38」は日本時間4月3日にWWEネットワークで配信される。