【ネブラスカ州オマハ発】WWEのインターコンチネンル(IC)王者・中邑真輔(41)が、サミ・ゼイン(37)との防衛戦へ弾みをつけた。

 配信されたスマックダウン大会ではゼインが自身の新コーナー「IN ZAYN(イン・ゼイン)」に登場。なぜかヘルメットをかぶり、ショッピングカートに乗るという滑稽な姿だった。

 次回PPV「ロイヤルランブル」(29日=日本時間30日、ミズーリ州セントルイス)の時間差バトルロイヤル・ロイヤルランブル戦出場が決まった因縁のジョニー・ノックスビルに対抗心を燃やすと、ゼインは「やつができることは俺にもやれる」とショッピングカートに乗ってリングを飛び越えるスタント挑戦を宣言した。

 観衆が固唾をのんで見守る中、ゼインが乗ったショッピングカートはリングに向かったが、途中で「ストップ! ストップ!」とスタントを中断。会場は大ブーイングに包まれた。

 そこへ姿を現したのが中邑のタッグパートナーを務めるリック・ブーグスだ。「中邑に俺のICベルトを取り戻すと伝えてくれ」と伝言を託してきたゼインの気を引くと、背後からたぎりにたぎった中邑が登場。ゼインにキンシャサ・ニー・ストライク(ボマイェ)を放ってKOした。さらにブーグスも倒れ込んだゼインを怪力で持ち上げ、そのまま場外へ投げ捨てた。

 ロイヤルランブル戦に集中しているそぶりがある挑戦者にメッセージを放った格好で、王者優位のまま決戦を迎えそうだ。