【ケンタッキー州ルイビル8日(日本時間9日)発】WWEの〝忍者〟こと戸澤陽(36)が最大の屈辱を味わった。

 この日のロウ大会では24/7王者レジーとマーベリックが同王座戦で激突。だが試合中にRトゥルースらが現れ、気を取られた隙にマーベリックに丸め込まれて王座から陥落した。

 歓喜に浸る間も与えず、試合後には24/7王座取りに執念を燃やす戸澤が背後から忍び寄る。そのままクルリと新王者を丸め込み、ついにベルト奪取に成功。即座に気配を消し忍び足で立ち去ろうとしたが、そうはいかなかった。

 今度はコメンテーターのコーリー・グレイブスに3カウントを奪われてしまったのだ。戴冠からわずか15秒の惨事だった。その後もバイロン・サクストン、マーベリックと次々と王座が移動し、最後はレジーがクロスボディーでマーベリックを沈め王座を奪還。その場から逃走した。

 戸澤はいつでもどこでも勝てば王座が移動するルールを最大限に利用したが、結果的にこのルールに泣かされた格好だ。結局、次々と新王者が誕生したが、終わってみればレジーがベルトを持ったまま。いったい何だったのか…。