去就が注目されていた東京五輪レスリング男子フリースタイル125キロ級金メダリストのゲイブル・スティーブソン(21=米国)が、とうとう次なる活躍の場をWWEのリングに決めたようだ。米専門誌「レスリング・オブザーバー」は5日、「米国オリンピックの金メダリスト、ゲーブル・スティーブソンがWWEと契約した」と報じた。

 スティーブソンは五輪の決勝戦でゲノ・ペトリアシビリ(ジョージア)から試合時間残り1秒でバックを取る劇的大逆転勝利で金メダル。最重量級で最強の男となると、直後のマット上で、ロンダートからのバク宙で喜びを表現するなど驚異的な身体能力に注目が集まり、UFCやベラトールといった総合格闘技団体とWWEが争奪戦を繰り広げ注目が集まっていた。

 本人がプロレス好きの上、五輪前から接触していたWWEが交渉をリードしているとみられたが、そのまま契約までこぎつけたようだ。5日未明、スティーブソンは自身のSNSで「Just put the pen to paper...(あとはペンを紙に置くだけ…)」と意味深なツイートをしているが、これがWWEとサインしたことを表しているのか。「レスリング・オブザーバー」は「契約の開始日やその他の詳細、プロレスに加え総合格闘技にも参戦するかどうかは不明」としている。